Foster The People

「Torches」



シングル"Pumped Up Kicks"が大ヒットし、満を持して発表されたフォスター・ザ・ピープルのデビュー・アルバム。

テン年代ロックに於いて、その方向性、楽曲のポピュラリティ、ロック・ミュージックとしての魅力等、あらゆる面で抜群の嗅覚を持っていたのが、バンドのボーカル、マーク・フォスターというのは間違いない。そんな才覚がフルに発揮されたのが本作。

"Helena Beat"の正にロック的と言うしかないシンセ音の歪みと独特の空気、ライヴでは大合唱となる言わずもがなのヒット・シングル"Pumped Up Kicks"、ダンサンブルなメロディとリズムが堪らない"Call It What You Want"。

インディー・ロックとメインストリームの橋渡しにもなった本作は、ロックがヒットするという事の意味と興奮を改めて思い起こさせてくれた。そのバンドとしての可能性は、ロックその物の可能性でもある。

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